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2012年5月21日月曜日

マンキュー経済学のマンキュー教授が学生時代苦手だった意外なこと


今回はあのマンキュー経済学を書いたマンキュー教授です!大学時代にお世話になった方も多いのではないでしょうか。今日はそんな世界中で教科書として使われている本の著者、マンキュー教授が学生時代苦手だったことを書いちゃいます!参考になるかも?!

元記事はマンキュー教授のブログGREG MANKIW'S BLOGMy Life as a Student から。ブログ読者のこんな質問が始まりです。

教授が学生時代苦労した科目なんてありますか?学問を追究する道は時に辛いことですが、教授はいつも楽しいと思いますか?
質問するのももっともです。有名になるきっかけこそ教科書だったものの、彼は素晴らしい経歴も持っています。

Wikipediaより
ニュージャージー州トレントンでウクライナ系移民の家系に生まれた。
1980年、プリンストン大学を卒業。
1984年、マサチューセッツ工科大学(MIT)で経済学博士号を取得。 20代の若き秀才として注目され、1987年、29歳でハーバード大学教授に就任。
さらにジョージ・W・ブッシュ大統領の減税政策に早くから支持を表明し、グレン・ハバードの後任として、2003年、米国大統領経済諮問委員会(CEA)委員長に就任。
現在、ハーバード大学経済学部教授。

29歳でハーバード大の教授です!アメリカでは教授の年齢平均は55歳のようです。40前の人が教授になるのはとても少ないみたいですね。そんな彼が学生時代苦手だったことというのは気になります。

マンキュー教授はまずこう答えます。
学生であったとき、私は大きく3種類の科目がとても苦手だった。
3種類!3科目ではありませんよ、3種類です!では3つ挙げてみましょう。
・マンキュー教授が学生時代苦手だったこと。
1. 運動神経が必要なもの。(タイピング含む)

2. 良い記憶力が必要とされるもの。

3. たくさんの文章を読まなければいけないこと。
これはもしかして、ほとんどの科目に関係があるのでは? タイピング必要なし、記憶力必要なし、文章読む必要なし、なんて科目現代に存在するのかな。もちろん、図工も運動神経使うので駄目だったようです。
それぞれにエピソードがあるので紹介しますと、運動神経が必要な科目、(技術(図工)、タイピング、体育)では中、高校と確実に下から4分の1圏に入っていたそうです。それでも高校の時にはどうにかしてフェンシングチームのキャプテンを務めたそうですよ。
良い記憶力が必要とされるものでは、特に大量の単語を覚えるのが苦手で、そのため彼のキャリアでは言語がいつも弱点だったようです。
たくさんの文章を読まなければいけないことというのは、彼は読むのがいつだって遅かったそうで、特に法科大学生だったときにとても障害になったと言っています。

しかし、本当に大変だったのは別な科目!ここからは特に印象深いです。一番大変だったのは、苦手な科目じゃなかったのです。それはマンキュー教授が一番得意だと思っていた数学で起こりました。そのままマンキュー教授の言葉を紹介します。

けれど私にとって一番大変だったときは、私の数学能力の限界を認めなければならないときだったね。高校では数学が私の一番得意な教科だったんだ。自分はそんなに努力しているつもりはないのにSATでは800点(訳注:満点)をとれたし、高校の数学の賞も貰った。だから、完全に自惚れていたね。だけどその後プリンストン大学に入って、本当に数学者になったりするような、本当に数学が出来る人たちに出会った。いくつか難しい数学のコースもとって、それなりにできたけど、クラスのトップとは程遠かったよ。

そうなんですね。自分が一番得意だと思っていたことが、実は実際なんでもなかったというのはやっぱりマンキュー教授でも身にこたえるんですね。彼はハーバード大学院で経済学をやっている生徒のほとんどが自分より数学ができるだろうとも言っています。しかし、数学ができるのと良い本を執筆できるのは別です。アマゾンのレビューを見ると、マンキュー経済学の本は四則計算等の最低限の数学なのでとてもわかりやすいとあります。もしマンキュー教授がもっと数学よりでしたら、こういった本は出版されなかったかもしれません。経済学にとって数学は大事であるものの、彼自身の著者としての強みは、数学よりも経験や直感、文章能力、そして面白い質問を嗅ぎ分けられることだと彼自身も述べています。


最後に、マンキュー教授の、教授であることについて一言。
教授になって良いことの一つは、一番得意なことに集中できることで、自分の弱いところはそれを補ってくれる人を探せばいいことだよ。いいかえれば、教授でいることは学生でいることよりとても簡単だね。
なるほど!


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