ムードメッセージ

The best way to cheer yourself up is to try to cheer somebody else up. - Mark Twain

2012年5月14日月曜日

夢をあきらめない。19年間清掃員をしながら大学を卒業した男。ガッツ・フィリーパイ。52歳。(前編)


ガッツ・フィリーパイ。このコロンビア大学で働く52歳の清掃員は、19年の歳月をかけ、古典学の学士号を取得し米名門大学の一つであるコロンビア大学を卒業した。まったく英語がわからぬままニューヨークに移り住んだ彼は、どのようにこのような功績をなしとげたのだろうか。

ガッツ・フィリーパイ(Gac Filipaj)は旧ユーゴスラビア生まれだ。彼が敵側の軍隊に徴兵されそうになったため、両親と兄弟を残し、紛争の為に荒廃した母国を離れアメリカに渡ったのは1992年のことである。

彼はそれまでも熱心な学生であった。モンテネグロに住み家族の牧場で働く傍ら、彼は科目履修生としてベオグラードにある法科大学へ通っていた。科目履修生は試験の時にしか学校にこなくてよいため、夜をこして8時間かけ電車でベオグラードに行き、試験を受け、また家族の手伝いをしに戻るという生活をしていた。次第に大学近くの友達のところに住むようになったが、紛争によって彼の学位の取得は妨げられたのである。

金も英会話能力もないまま渡米しニューヨークに来た彼は、まずレストランで皿洗いを始めた。その間、ブロンクスにいる叔父に部屋を借りることができ、彼は近くの高校で英語の授業を受け始めた。
彼は友達に、ニューヨークで一番良い学校はどこだと訪ね、そこで得られた答えがアイビーリーグのトップ校の一つである、コロンビア大学であったのである。

そして彼はコロンビア大学で清掃員の仕事をしつつ、7年間英語を学び、その後12年かけて卒業したのである。 従業員のための授業料免除制度こそあれど、大学には従業員に合わせた特別授業というものが用意されていないため、彼は一般の学生と同じ授業を受けた。もちろん、試験の難易度や課題の量が減らされるはずもなく、大量のレポート等を書かねばならぬとき等は一睡もせずに勉強したそうである。

朝に授業を受け、午後から夜までフルタイムで働き、そしてから家に帰って勉強する。それでもとれる科目は1学期に1つか2つだ。だが、彼はあきらめることなくその努力を続け、なんと19年後に学士号の取得と、卒業というかたちで報われたのである。

ガッツさんの経歴をざっとまとめてみましたが、すごいですね。
この後、自分だったらすぐあきらめてた、みたいなネガティブなことを書こうとしていたのですが、なんだか書けなくなってしまいました。国が紛争であるわけでもないし、お金がまったくない訳でもないし。なのに何俺はあきらめているんだ。頑張れ自分!


続きはまた後ほど更新いたします。

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